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住宅の省エネ基準表示のひとつである「BELS(ベルス)」について分かりやすくご紹介致します。
「BELS(ベルス)」とは「Building-Housing Energy-efficiency Labeling System」の略称で、平成25年に制定された「非住宅建築物に係る省エネルギー性能の表示のための評価ガイドライン(2013)」に基づき、第三者機関が建築物の省エネルギー性能の評価並びに表示を行うものです。
BELS(ベルス)は、パッと見てすぐに分かる承認マークにて表示されます。
また、全ての建築物が対象となっており、新築、既存の建築物を問いません。
一般社団法人住宅性能評価・表示協会に登録されたBELS(ベルス)実施機関がBELS(ベルス)の評価を行います。
自己評価で勝手にBELS(ベルス)を表示することは出来ません。
BELS(ベルス)には建築物の消費性能を示す、5つの項目が含まれています。
BEIの値に基づき、★マークで5段階評価されます。BEIは「(家電やOA機器分を除く)設定一次エネルギー消費量」を「(家電やOA機器分を除く)基準一次エネルギー消費量」で割った値で算出し、この数値が少ないほど省エネ性能が高いということになります。省エネ性能が高くなるにつれ、★の数も多く表示されます。
基準一次エネルギー消費量に対し、設定一次エネルギーがどれ程削減されているかがパーセンテージで表示されます。パーセンテージ表示の他に、省エネ基準とのポジションがカラフルに表示されておりますのでパッと見て分かりやすいのが特徴です。
マンションや団地などにおきまして、特定の住戸や住棟の評価を行った場合はその旨も表示されます。
冷暖房や給湯、換気、照明が対象の一次エネルギー消費量は省エネ基準に適合するかで評価されます。
上記の基準を満たす場合には「ゼロエネ相当」の表示が可能となります。
また、外皮性能は断熱などの基準に適合するかについても表示されます。
UA値(外皮平均熱貫流率)とηAC値(冷房期の平均日射熱取得率)が基準を満たしている場合、その旨が表示されます。
非住宅建築物がZEB(ネットゼロエネルギービル)に該当する省エネ性能を持つ場合は、「ZEB」と表示することができ、住宅建築物がZEH(ネットゼロエネルギーハウス)に該当する省エネ性能を持つ場合では、「ZEH」と表示することができます。
評価を行った日時が表示されます。 マンションや団地などで特定の住戸、住棟の評価を行った場合、その旨が記載されることになります。
BELS(ベルス)の他に「eマーク」という省エネ性能の表示があります。
これは省エネ基準に建築物が適合していることを示すマークで、行政庁が承認を行っており、省エネ基準に適合した場合は建物や広告、契約書などに「eマーク」を表示することが出来ます。
「eマーク」はあくまでも基準適合マークですので、省エネの性能を表示する場合にはBELS(ベルス)を表示します。光熱費を抑え、環境にも優しく省エネ性能が高い住居を選べる現代におきまして、BELS(ベルス)が表示される機会はこれから増えていくことでしょう。
家やオフィスなどを建築もしくは購入際には、ご紹介致しました情報とBELS(ベルス)を是非チェックしてください。