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ここでは、2×4工法をさらに強化した工法ともいえる、2×6のメリットやデメリットを紹介します。
2×6工法とは、2インチ×6インチの角材と耐力壁を使って構造をつくる建築方法です。木造建築の一般的な工法の一つに2×4工法がありますが、それをさらに強化したものと考えてOK。木造在来工法や2×4工法と比べ、強度や性能面だけ見れば優れた工法といえます。
2×4工法よりもさらに大きな製材を使用する2×6工法は、地震や台風など外部の圧力に対して強靭な躯体を持っていることが特徴です。耐震性の高い家づくりをしたい方にはメリットが大きいでしょう。
2×4工法も、耐力壁や石膏ボードで建物を覆うことで断熱性や気密性の高い住宅を実現していますが、2×6の場合はさらに断熱材を入れる面積が2インチ分広まることが特徴です。そのため、更なる断熱性・気密性が期待できます。
2×4工法や2×6工法は、木造在来工法に比べ工期が短いのがメリットの一つ。3〜4ヵ月程度で仕上がるのが一般的です。また職人の技術に左右されない工業化された工法のため、依頼する工務店によってあたり・はずれがないこともポイントです。
耐力壁で建物を支える構造の2×6工法では、後から壁を壊して間取りを変えることが苦手。将来的に間取りを変えたい場合や、増築の可能性がある場合には、2×6工法や2×4工法よりも、在来工法のほうが向いているといえるでしょう。
6面のパネル組み合わせで規格化されている2×6工法では、大空間リビングや吹き抜けをつくることが構造上難しいこともデメリット。窓も全体的に小さくなりがちなので、開放感を求める方には向いていないかもしれません。
2×6工法では、断熱性が高い一方で通気性が悪くなってしまうことがデメリットです。結露が生じやすいうえ気密性も高いことから、結露したままカビやダニが生じやすい環境に陥ってしまうことも否定できません。
2×6工法は、2×4よりもさらに耐震性や省エネ性をアップさせた工法です。木造在来工法にはない強靭さを魅力に感じる方には、メリットの大きい方法といえるでしょう。 住宅には他にもさまざまな工法があります。当サイトでも他の工法について紹介しているので、気になる方はぜひそちらもチェックしてみてください。
木造在来工法とは、日本に古くから伝わる伝統的な工法を元に、発展・簡略化させたものです。現代の木造住宅においてもメジャーな工法であり、木造住宅の多くが在来工法で建てられています。
2×4工法とは、2インチ×4インチの角材をベースに、耐力パネルを組み合わせてつくる北米由来の工法です。木造在来工法が柱と梁の「線」で支えるのに対し、壁をすべてパネルで構成するという「面」で支えているというのが、2×4工法の大きな特徴です。
ラーメン構造とは、柱と梁で組まれた骨組みを、接合部が離れないよう強力に接合する構造のことです。木造ラーメン構法で使用する部材は、柱と梁には集成材、接合部にはSE構法の提唱元である株式会社NCNが独自開発した、SE金物を使用します。