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注文住宅の購入は非常に大きな買い物です。多くの人にとって「人生で最も高い買い物」となるため、後悔しないためにも信頼できるパートナーを見つける必要があります。
ただ、残念なことに世の中に存在するのは良い業者だけではありません。
良い業者に注文住宅の建設を依頼するために、知っておきたい5つのポイントをご紹介します。
注文住宅の業者を探すなら、複数の業者をまとめて比較できるサイトや情報誌を利用する方法がおすすめです。また、施工業者によって得意なデザインは違います。北欧風のおしゃれな住宅を建てたいと考えている人が和風建築を得意とする業者に施工をお願いしても、満足のいく出来は期待できないでしょう。 デザインや間取りは注文住宅で特にこだわる部分ですから、サイトや情報誌を見ながら直感的に好みだと思う業者を探しましょう。
さらに詳細なデザインや間取りは、業者のパンフレットや公式サイトを見比べて判断してください。
施工管理が上手な業者は、工期の遅れや作業のミスがありません。そして「どのくらい施工管理がしっかりしているか」は、建設現場を見ればある程度判断できます。 細部への気配りが雑な業者は、施工管理も雑になることが多いです。
そこで気になる業者の工事現場を探して、養生シートを確認してみましょう。養生シートにゆるみやたわみがある場合、作業員の安全性や周囲への配慮といった建設作業の基礎をおろそかにしている可能性が高いです。
モデルハウスや施工事例を参考にする方法は、業者の技術力を確かめるのに、非常に手軽な手段です。特に、モデルハウスは見学に来た人へ営業をかけるために用意されているものですから、どこの業者もデザインや設計に力を入れています。もし、モデルハウスを見て床や階段、壁材の仕上がりなど技術力の面で気に入らない点があった場合、実際に工事を頼んでも満足いかない可能性もあるため注意しましょう。
注文住宅を購入するうえで、一番長く付き合うことになる人が営業マンです。技術力が高くデザインが素敵な業者でも、営業と相性が悪ければ設計士や作業員に希望がうまく伝わりません。また、一見愛想が良くても、契約を急かしたり値引きをしたりする営業とは焦って契約をしないようにしましょう。売上成績だけを気にする営業の場合、契約をした途端に連絡がつきづらくなる可能性もあるのです。
迷ったり悩んだりしても急かさず、粘り強く提案してくれる営業マンを選びましょう。
一社だけ、一度の相談だけで理想の業者を見つけることはできません。サイトを利用して気になる業者をピックアップしたら、とにかくできるだけ多くの業者と連絡を取ってみましょう。たくさんの業者とやり取りをすることで、一社を見ただけではわからないことも比較して考えられるようになります。注文住宅への希望がより具体的になり、予算内で可能な範囲などの知識も増えていくのです。
結果として希望の伝え方もうまくなり、業者とスムーズにやり取りできるようになります。
注文住宅を建てるうえで大切なのは、気に入る業者や営業を見つけることです。業者の技術力や施工管理の正確さはテクニックで確かめられます。しかし信頼する業者を見つけるためには、とにかくたくさんの業者と話してみるしかありません。とはいえ時間は有限です。優良業者をまとめたサイトや情報誌をうまく活用して、一番相性の良い業者を選びましょう。
注文住宅を手掛けられる業者には、ハウスメーカーと工務店があります。それぞれの違いや特徴、選び方を比較してみましょう。
ハウスメーカーは、全国各地や広範囲で施工対応している大手住宅メーカーのことです。住宅雑誌やTVCMで見かける有名な住宅会社をイメージすると、わかりやすいでしょう。
ハウスメーカーの多くが住宅展示場にモデルハウスを設置しているため、家づくりのイメージがしやすく、営業さんから直接話を聞けるのも魅力的でしょう。メーカーによっては、営業・デザイナー・現場・インテリアなど、チーム体制をとっているところもあり、チームプレイで家づくりをサポートしてくれます。
工務店は地域密着型の住宅会社です。家を建てる地域のことについて詳しいからこそ、提案力が高く、設計や間取りに生かしてくれるのが魅力的でしょう。
工務店は地域密着型だからこそ、地元の方のリアルな口コミ・評判を聞けます。現場の作業も他社を通さず、工務店の職人さんが手掛けてくれるのがメリットです。設計からアフターフォローまで一貫してサポートしてくれるのも、魅力のひとつでしょう。
ハウスメーカーは家づくりのルールや計画を、あらかじめ社内でプラン立てをして進行するため、工期が比較的短くスムーズに進められます。また、保証サービスや細かい点検パックなども充実しており、長期にわたってフォローしてもらえるのがメリットでしょう。
その反面、広告費や展示場経費などが発生するため、工務店と比較すると施工費用が高くなります。注文住宅で自由設計だとしても、ハウスメーカーで定められている範囲内で自由に建てられるため、100%思い通りの家づくりがしにくい点はデメリットといえるでしょう。また、家づくりは下請の地元の工務店が担当することが多く、依頼元の工務店によって技術の差が出ることがあります。自分がイメージしている家づくりができるのか?家づくりの流れはどうなっているのか?を考慮して、ハウスメーカー選びをしましょう。
工務店は、ハウスメーカーと比べると低価格で注文住宅を依頼でき、さらに自由度の高い家づくりができます。決められた型やプランにはめず、ライフスタイルに合わせた間取りが採用できるのはメリットでしょう。入居後に不具合やちょっとしたトラブルがあっても、すぐに対応してくれるのは地域密着型の工務店ならでは。
その反面でデザインや提案力に差があったりエコ住宅に対応有無に偏りがあったりなど、工務店によって技術力の差があるのはデメリットとして挙げられます。小さな工務店の場合、サポート体制が充実していても会社がなくなってしまえば、その後のフォローは受けられません。技術力だけでなく、会社の安定性も考慮した工務店選びをしましょう。